“靄然”の読み方と例文
読み方割合
あいぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかに靄然あいぜんたる春風のために化せらるるあたわざる頑石がんせきといえども、この切迫なる勢いのために化せらるるべし。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
天地六合ことごとく靄然あいぜんたる神気の中に浮かぶを見、国家の上にありては、皇室神聖の純気とわれわれ忠孝の元気と相映じて、国体全く霊然たる神光の中に輝くを見る。
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
靄然あいぜんたる君子の風、温雅なる淑女のさまは我得んと欲して得る能わず、貧は我を社会より放逐せしむるものなり、貧より来る苦痛の中に寒固孤独の念これ悲歎の第五なり。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)