“あいぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
靄然69.2%
愛染15.4%
藹然7.7%
靉然7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天地六合ことごとく靄然あいぜんたる神気の中に浮かぶを見、国家の上にありては、皇室神聖の純気とわれわれ忠孝の元気と相映じて、国体全く霊然たる神光の中に輝くを見る。
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「もし/\、愛染あいぜんはんは此方へ参りますか?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
解剖家外科医の此弊に陥らざることを得るのは、別に修養する所があつて、始て能く然るのである。要するに医の解剖するは已むことを得ざるに出づる。榛軒の説の如きは、藹然あいぜんたる仁人のことである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
冬の陽は高く銀に照って、埃と人いきれと物音が靉然あいぜんとひとつにからんで立ちのぼる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)