“麻裏”の読み方と例文
読み方割合
あさうら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若い人は、いせいよく声をかけながら、新しい麻裏あさうらぞうりで要吉のまいた水の上を、ひょいひょいとひろあるきにとんでいきました。
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
「八、金藏は麻裏あさうら草履をはいて、手拭を冠つて、鍬を持つて行つたんだぜ、——財布さいふは持つてゐなかつた筈だ。四日後に傳助が盜んだから」
それから店へ行っては、鑵詰かんづめを三つと、白砂糖を一袋と赤いレザーの緒のついた麻裏あさうらを一足、すばやく風呂敷にくるんで、たもとの影にかくすようにして私をつれて家を出た。