“鑵詰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんづめ77.8%
くわんづめ11.1%
かんづ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勝手口を開けてみると、びた鑵詰かんづめのかんからがゴロゴロ散らかっていて、座敷の畳が泥で汚れていた。昼間の空家は淋しいものだ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
其處そこ乘組人のりくみにん御勝手ごかつて次第しだい區劃くくわく彈藥だんやく飮料いんれう鑵詰くわんづめ乾肉ほしにく其他そのほか旅行中りよかうちう必要品ひつえうひんたくわへてところで、固定旅櫃こていトランクかたちをなしてる。
芸術家の芸術を売るのも、わたしのかに鑵詰かんづめを売るのも、格別変りのある筈はない。しかし芸術家は芸術と言えば、天下の宝のように思っている。
侏儒の言葉 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)