鑵詰くわんづめ)” の例文
其處そこ乘組人のりくみにん御勝手ごかつて次第しだい區劃くくわく彈藥だんやく飮料いんれう鑵詰くわんづめ乾肉ほしにく其他そのほか旅行中りよかうちう必要品ひつえうひんたくわへてところで、固定旅櫃こていトランクかたちをなしてる。
やまといた牛肉ぎうにく鑵詰くわんづめが三ぼん菓子くわしでもあるかとおもちひさな紙包かみづゝみかためた食鹽しよくえんの四つ五つとがた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「パンか、それともビスケットか、せい/″\鑵詰くわんづめだらうな。」
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
はゞかつたやうにしてまゝにしていた牛肉ぎうにく鑵詰くわんづめの一つをおつたは卯平うへいへやつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)