“祭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まつ51.4%
まつり38.5%
さい4.6%
0.9%
まい0.9%
まつい0.9%
サイ0.9%
ホカヒ0.9%
マツ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おばあさん、わたしですよ。いつかおまつりのときあめってわれなかったので、今晩こんばんいにきたのです。」と、あやこたえました。
海ほおずき (新字新仮名) / 小川未明(著)
呂宋兵衛の部下なるがゆえに、ことわりなしにまつりをもよおした神主かんぬしをこらしめるとか、かけ合うとか、ほざいていたではないか。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きたる七月十四日、ジロ楽園カーニバルさいの当夜、殺人遊戯の大団円が来るのだ。その夜残りすくなのメンバー達は、みなごろしになる。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
人類文化の宣伝事業じゃ。何も参考、話の種だよ。サアサ寄ったり、聞いたり見たり……外道——ア——エ——もん
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
頭痛づゝうをさへて思案しあんれるもあり、あゝ今日けふぼんの十六日だ、お焔魔樣ゑんまさまへのおまいりにつてとほ子供達こどもたち奇麗きれい着物きものきて小遣こづかひもらつてうれしさうなかほしてゆくは
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「あんまいじゃッて、もうあとまついじゃなッか。あっちも承知して、きれいに引き取ったあとの事じゃ。この上どうすッかい。女々めめしか事をしなはッと、親の恥ばッかいか、おまえの男が立つまいが」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
コレ、大漢ノ建安十五年。南陽、諸葛亮ショカツリョウ、謹ンデサイヲ大都督公瑾周府君コウキンシュウフクンノ霊前ニ致シテウ。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大殿ホカヒを行ふ日の夜明けに、中臣・斎部の、官人・御巫ミカムコ等行列を作つて常用門と言ふべき延政門におとづれて、其処から入つて斎部が祝詞を唱へて廻る。
頒けて上げようと言ふ風神との約束に「今年のアキマツりに奉らむ……」と言つた用例を残してゐる。