さい)” の例文
きたる七月十四日、ジロ楽園カーニバルさいの当夜、殺人遊戯の大団円が来るのだ。その夜残りすくなのメンバー達は、みなごろしになる。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一年一度のにぎはひであると云ふ十月さいの用意に、東京の青山練兵場を半分にした程の公園が見世物小屋の普請で一杯に成つて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
両親りょうしんおこたらず、わたくしはかもうでてはなみず手向たむけ、またさいとか、五十にちさいとかもうには、その都度つど神職しんしょくまねいて鄭重ていちょうなお祭祀まつりをしてくださるのでした。
「ああ、そうだ、今夜ケンタウルさいだねえ」
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
レントさいには相應さうおうなれど
聞けばミカレエムさいや謝肉祭のやうに人が皆仮装をして歩いたり、コンフエツチと云ふ色紙いろがみの細かく切つた物を投げ合つたりする事はこの日の祭にはないのである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
四 ケンタウルさいの夜
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)