“祭文語”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいもんがた50.0%
さいもんかた37.5%
さいもんがたり12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道庵と、米友が、善光寺の仁王門を出でて札場のところまで来ると、そこで祭文語さいもんがたりが、参詣の善男善女の足を引きとめている。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
秋風が吹いて、収穫とりいれが済むころには、よく夫婦の祭文語さいもんかたりが入り込んで来た。薄汚うすぎたない祭文語りは炉端ろばたへ呼び入れられて、鈴木主水もんど刈萱かるかや道心のようなものを語った。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
三味線のくやうにきこえる、月の光の下に巧い祭文語さいもんがたりが来て、その周囲まはりに多勢の男女を黒く集めてゐる——そこからその軽いなまめかしい足音がやつて来たのであつた。
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)