“刈萱”の読み方と例文
読み方割合
かるかや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
松に舫った釣舟は、主人あるじなさけで、別荘の庭に草を植え、薄、刈萱かるかや女郎花おみなえし桔梗ききょうの露に燈籠を点して、一つ、二見の名所である。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
栗の木の株間株間には、刈萱かるかやすすき背丈せたけほども伸びて、毎年秋になると人夫を雇って刈らせるのだったが、その収入もかなりあるようだった。
唐物からものかご芙蓉ふよう桔梗ききょう刈萱かるかやなど秋草を十分にけまして、床脇の棚とうにも結構な飛び青磁の香炉こうろがございまして、左右に古代蒔絵こだいまきえの料紙箱があります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)