“刈藻”の読み方と例文
読み方割合
かるも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刈藻かるも川へ南下して来る道と、また、山上の小道を西方へれて、鉄拐てっかいヶ峰を迂回し、遠く一ノ谷の断崖の上に出たという説など区々ですがね。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浜に助け舟は多かったが、後より敵が迫るので、船に乗りこむひまがない。止むなく湊川みなとがわ刈藻かるも川を渡り、板宿いたやど、須磨も通って西へ落ちていった。
それに刈藻かるも川やら蓮池の湿地帯をうしろにしていたので、一万以上の人馬がすべてその秩序をうしなってしまい、会下山から蓮池まで、見る見るたくさんな犠牲を諸所に捨てたものだったろう。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)