“板宿”の読み方と例文
読み方割合
いたやど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浜に助け舟は多かったが、後より敵が迫るので、船に乗りこむひまがない。止むなく湊川みなとがわ刈藻かるも川を渡り、板宿いたやど、須磨も通って西へ落ちていった。
その晩は西の場末のほうにある板宿いたやどというところの、ごみごみした裏長屋の、仲井天青の家で泊った。
陽気な客 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
摂津の難波潟なにわがたへ押し渡り、西は一の谷を城とし、東は生田の森を大手の木戸口と定め、一の谷から生田に至るまで、福原、兵庫、板宿いたやど、須磨に立てこもる軍勢、つまり山陽道八カ国、南海道六カ国