“板木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんぎ68.2%
ばんぎ27.3%
はん4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父はすぐその手桶に嘉永四年云々と書き認めていた。その時俄に邸内が騒がしくなって、火の見やぐらで鐘と板木はんぎとあえぜに叩き出した。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
そして、田沼先生のあとについて広間を出ると、すぐ板木ばんぎを鳴らしたが、その眼は何かを一心に考えつめているかのようであった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
林子平りんしへいじゃねえが、親もなければ妻もなし、妻がなけりゃあ子供のあろう道理がねえ。板木はんがねえから本を刷って売ることもできねえ。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)