そして、田沼先生のあとについて広間を出ると、すぐ板木を鳴らしたが、その眼は何かを一心に考えつめているかのようであった。
三時間目の板木が鳴るとともに行進曲にかわり、みんなの足どりをひとりでに浮き立たせて、しぜんに教室へみちびいていた。
「では、約一時間たったら、また板木を鳴らしますから、ここに集まって下さい。それまでは自由に探検を願います。」
“板木”の意味
“板木(木版)”の解説
木版(もくはん)とは、版木/板木(はんぎ)とも呼ばれ、印刷のために文字や絵画などを反対向きに刻した板。木版印刷や木版画制作に用いられる。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)