“呶鳴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どな98.5%
どなり0.7%
がな0.4%
がみ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斯う呶鳴どなるように云った三百の、例のしょぼ/\した眼は、急に紅い焔でも発しやしないかと思われた程であった。で彼はあわてて
子をつれて (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
お葉の火の手が折角しずまりかかった処へ、又もやんな狂気婆きちがいばばあ飛込とびこんで来て、横合よこあいから余計なわらべる。重ね重ねの面倒に小悶こじれの来た市郎は、再び大きい声で呶鳴どなり付けた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
甲「此処でそんなに呶鳴がなっても先方むこうまで聞えねえ、作右衞門さくえもんどん、おめえさんは年寄では有るし、月番だから先方へ往って言柔ことやわらかに話をぶッて来てもれえてえが、往って来ておくんなせえな」
裸体はだかのままガタガタ震えながら大惣を呶鳴がみ付けました。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)