押して、奧庭へ入りかけると、いきなり、コラツピカリと來るぢやありませんか。コラツは呶鳴つたんで、ピカリは引つこ拔きですよ
銭形平次捕物控:051 迷子札 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
下に野次馬が黒山になると、窓へ足をかけて「貴様等の上へ飛び降りるぞッ」と呶鳴ると、見幕に野次馬は散らばったこともある。
ヒウザン会とパンの会 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
「そしてあいつらがみんなイギリス人だとはな!」と大地主さんは呶鳴り出した。「私はこの船をぶち壊してしまいたい気になるよ。」
宝島:02 宝島 (新字新仮名) / ロバート・ルイス・スティーブンソン(著)
その、どぎまぎしたのを平次に見られるのは一層やりきれないことなので、ごまかすためにゐたけだかになつて、呶鳴りました。
鳥右ヱ門諸国をめぐる (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
人がそれに不快を感じて何かヘコマすやうな事を云ふと誰も呶鳴りもしないのに「まあさ、さう呶鳴らんでも」と云つて笑ふ。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死 (新字旧仮名) / 長与善郎(著)
「マデラインさん」と、僕は彼女のほうへ進み寄りながら呶鳴った。「まあ、わたしの言うことを聴いてください」
世界怪談名作集:17 幽霊の移転 (新字新仮名) / フランシス・リチャード・ストックトン(著)
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
世界怪談名作集:12 幻の人力車 (新字新仮名) / ラデャード・キプリング(著)
旧聞日本橋:15 流れた唾き (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
彼はまったく安眠することが出来ない。そうして、夜なかにも彼が何か呶鳴っているのをよく聞くことがある。