“どな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呶鳴58.1%
怒鳴38.0%
吐鳴1.1%
0.6%
如何0.4%
叱鳴0.4%
怒号0.4%
怒叱0.2%
怒吼0.2%
0.2%
鳴吐0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
押して、奧庭へ入りかけると、いきなり、コラツピカリと來るぢやありませんか。コラツは呶鳴どなつたんで、ピカリは引つこ拔きですよ
仁王立におうだちになってにらみすえながら彼れは怒鳴どなった。子供たちはもうおびえるように泣き出しながらず仁右衛門の所に歩いて来た。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
岡村が吐鳴どなる。答える声もないが、台所の土間に下駄の音がする。火鉢のそばな障子があく。おしろい真白な婦人が、二皿の粽を及び腰に手を延べて茶ぶ台の上に出した。
浜菊 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
「とうとうやったよ!」とどなった。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
恥をさらす様なものだったが、安二郎は兄の守蔵とお兼に事の次第を話して、如何どないしましょう。追い出す気はないのであった。守蔵はお兼に万事一任した。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
と又歩哨が叱鳴どなりました。僕は
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ストップ」と誰だか怒号どなった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
私に怒叱どなった一番大きな子は、次の石を拾おうとして腰をかがめて往還に立って居た。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
怒叱どなられた時ほどいやな気持にはならなかった。先ず、あんまりの返事に私は男の子の顔を見た。上り框の婆さんの傍に立って私を見下して恐ろしい顔をして怒叱どなったのであった。
農村 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
お鉄は竜次郎と小虎とを手荒に引放して、其中間に立って怒吼どなり付けた。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
どなた?」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)