“素直”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すなお66.9%
すなほ18.2%
まっすぐ7.4%
まつすぐ3.3%
すぐさま0.8%
そっちょく0.8%
なほ0.8%
まっす0.8%
まツすぐ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮様へ素直すなおにお頼みになりまして、あの方の御意見に従われるのがいいと思いますがね、そうでなくば御感情を害することになって
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
ついのおさけひますものが、素直すなほうちへおかへりになりにくいものでござりまして、二次會にじくわいとかなんとかまをしますんで、えへゝ
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ここは佃町よ、八幡様の前を素直まっすぐに蓬莱橋を渡って、広ッを越した処だ、いか、わしは早船の船頭で七兵衛とうのだ。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あしすそへ、素直まつすぐそろへたつきり兩手りやうてわきしたけたつきり、でじつとして、たゞ見舞みまひえます、ひらきくのを、便たよりにして、入口いりくちはうばかり見詰みつめてました。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一々申立よ素直すぐさまに云ばうちへ歸してまたうそを云ば家へも歸さず宿入やどいりにもやらぬぞよ三吉其方は番頭久兵衞のとも
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もとよりその画は素人らしく、欠点もありますが、しかし、ほんとうに自然な素直そっちょくな画です。いかにも、かなしさにむせんでいるようで、ある美しささえ持っています。
いみじくも枝垂しだるるさくらもと良子ながこ女王によわう素直なほきおんまゆ
(新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
電車が万世橋めがねの交叉点を素直まっすぐに貫いても、鷲は翼を納めぬので、さてはこのまま隅田川おおかわ流罪ながしものか、軽くて本所から東京の外へ追放になろうも知れぬ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(いえ、おうかゞまをしますまでもございませんが、みち矢張やツぱりこれを素直まツすぐまゐるのでございませうな。)
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)