素直まつすぐ)” の例文
あしすそへ、素直まつすぐそろへたつきり兩手りやうてわきしたけたつきり、でじつとして、たゞ見舞みまひえます、ひらきくのを、便たよりにして、入口いりくちはうばかり見詰みつめてました。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
はなれたあぜつたつて、むかふからまたひとつ、ひよい/\とて、ばさりとかしらせておなじくまる。と素直まつすぐ畷筋なはてすぢを、べつ一個ひとつよたよた/\/\と、それでも小刻こきざみ一本脚いつぽんあしたけはやめていそいで近寄ちかよる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いまかんがへると、それが矢張やつぱり、あの先刻さつきだつたかもれません。おなかをりかぜのやうに吹亂ふきみだれたはななかへ、ゆき姿すがた素直まつすぐつた。が、なめらかなむねちゝしたに、ほしなるがごと一雫ひとしづく鮮紅からくれなゐ
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかしそのまゝ素直まつすぐつてるのが、あまつらかつたからあるいた。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)