“素振”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そぶり75.7%
そぶ18.3%
すぶ3.5%
ジエスチユア1.7%
みぶり0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この頃光子さんの綿貫に対する態度だんだん焼けくそになって来なさって、どないなとなれいうような素振そぶり見せなさるもんですさかい
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
絵を描いてくれれば、卵も食わせるし、煙草も吸わせるというような素振そぶりを見せる。だがわしは、そんなことをされると、かえって描かん。
再度生老人 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
うしろへ迫ったお十夜へ白刃の素振すぶりをくれながら、法月弦之丞、お綱の体を抱えたまま、さかまく狂瀾をのぞんで身を躍らせた……。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その發音と素振ジエスチユアが餘り物々しく技巧的過ぎて解らず、私は英語は嫌ひで出來ないのだから文句の中にそれを揷入せずに喋舌つて呉れとをがんだ。
文学的自叙伝 (旧字旧仮名) / 牧野信一(著)
釈迦牟尼如来にょらいの心を大いに誘惑しようと掛ってその素振みぶり、その眼付、如来を色情に誘惑する様子のあらゆる限り、その時代のいわゆる誘惑手段の三十二法を尽したけれども
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)