“そぶり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
素振82.1%
挙動9.4%
態度5.7%
風態1.9%
想振0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただふところから縄を出してしごくような素振そぶりをしたり、またそこらにあったものを引き寄せるような仕事をしているうちに、寝ていた幸内が
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
挙動そぶり言語ことばが変って来まする。これをシコタマ掴んだお医者に。せてしまえばこっちのものだよ。静養させるは表面うわべの口実。花のつぼみが開かぬまんまに。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
暫らくその儘の歩調であるいて行ったが、直ぐ男が引っ返して来ることを期待するかのように、それとなく足を緩めて、待ち合わせるような態度そぶりを示した。
消えた花婿 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
びっくりしてしばらく眼を見張り、ようやく腰をかがめて馬鹿丁寧に、大工の十兵衛と申しまする、御普請につきましてお願いに出ました、とおずおず云う風態そぶりの何となくには落ちねど
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
深く思ひ初主人の妹とは知ながら折々可笑をかし想振そぶりなどして袖たもとひきけれども此吾助元來みにくき男にて勿々なか/\お花が相手になるべき器量きりやうならず殊に若黨なれば尚更請引うけひく樣もなければ只一人むね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)