“しむけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仕向71.4%
態度14.3%
為向14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取りてまたたのしむべしうへ此方の仕向しむけによりむこの方より出てゆくときかねかへさずにすむ仕方しかたは如何ほども有べしとおつねちう八の惡巧わるだくみにて種々しゆ/″\に言なしつひに又七を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それからといふものは、まあ娘に言はせると、奈何どうしても養父おとつさんの態度しむけとは思はれないと言ふ。かりそめにも仏の御弟子ではないか。袈裟けさつけて教を説く身分ではないか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
邪推かは知らないが、どうもの校長の態度しむけが変つた。妙に冷淡しら/″\しく成つた。いや、冷淡しいばかりでは無い、可厭いやに神経質な鼻でもつて、自分の隠して居る秘密を嗅ぐかのやうにも感ぜらるゝ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
弘前にってから、五百らは土手町どてまちの古着商伊勢屋の家に、藩から一人いちにん一日いちじつ一分いちぶ為向しむけを受けて、下宿することになり、そこに半年余りいた。船廻しにした荷物は、ほど経てのちに着いた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)