態度しむけ)” の例文
それからといふものは、まあ娘に言はせると、奈何どうしても養父おとつさんの態度しむけとは思はれないと言ふ。かりそめにも仏の御弟子ではないか。袈裟けさつけて教を説く身分ではないか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
邪推かは知らないが、どうもの校長の態度しむけが変つた。妙に冷淡しら/″\しく成つた。いや、冷淡しいばかりでは無い、可厭いやに神経質な鼻でもつて、自分の隠して居る秘密を嗅ぐかのやうにも感ぜらるゝ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)