“養父”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ちち41.7%
おやじ8.3%
とう8.3%
やぶ8.3%
ようふ8.3%
おとつ4.2%
おや4.2%
ちちおや4.2%
てておや4.2%
とっ4.2%
(他:1)4.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“養父”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)7.7%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸1.6%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本1.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「全くその通りです。実松源次郎氏を殺さずとも、その恩義を忘れただけでも当九郎は大罪人だ……と養父ちちは云っておりました」
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
養父ちちでもあり、中国総督そうとくでもある彼だが、秀吉は凱旋がいせん将軍をむかえるの礼をもって、わが子を待った。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうしたほうがいいだろう。ここへ捕手とりてン込んで、枕元から縄付きになった日には、養父おやじさんも安々と行く所へも行かれまい」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
結局、養父おやじに話して見ようかということになって、暮の二十七日に王様に一緒に行って貰い、正物を養父に見せると、養父も乗気になって、千万円までなら出そうということになった。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「ところがです……ここで今一つお尋ねしますが貴方は……貴方のお養父とう様でもおなじ事ですが、この三ツの事件を別々に引き離してお考えになった事は、ありませんか」
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
あんなに固く信じあっていたのに、お養父とうさんもお母さんも忘れてこんなに働いていたのに、私は浅い若い恋の日なんて、うたかたのあわよりはかないものだと思った。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
ここから八里くらいも歩いたことでしょう、私を乗せた汽車は午後九時五分、養父やぶ駅を離れて行きます。
単独行 (新字新仮名) / 加藤文太郎(著)
そのとき行ったきり私は行っていないが、きけば鶴山の鶴(じつはコウノトリだが)が出石郡から移動して、このころでは養父やぶ郡の方へ来たそうである。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
養父ようふも義弟も菊五郎や栄三郎いっそ寺島父子になってしもうた堀川の芝居の此猿廻わしのきりにも、菊之助のみは立派りっぱな伝兵衛であった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
養父ようふ
実に人は見かけによらないものさね。ホラ、彼の住職も長いこと西京へ出張して居ましたよ。丁度帰つて来たのは、君が郷里の方へ行つて留守だつた時さ。それからといふものは、まあ娘に言はせると、奈何どうしても養父おとつさんの態度しむけとは思はれないと言ふ。かりそめにも仏の御弟子ではないか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
そこでこのたび備中びっちゅう麦飯山の植木出雲守の征伐をいいつけ、一万五千の大将となし、晴の初陣ういじんに立たせましたところ、攻略わずか一ヵ月足らずにて凱旋し、戦の統率とうそつぶりも養父おや慾目よくめばかりでなく大出来でした。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
養父ちちおやの方が可愛がって片時も離さないとこういう言種いいぐさでね。……父も祖母も、あれにあたられると思うから、相当に待遇するでしょう。いい事にして、同勢がのめずり込む、臭いの汚いの、うるさいのって——近頃まで私は、煩って寝る時というと、その夢を見たんです。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……少しは人情らしいもののあった養父てておやの方が——やっぱりどこまでも私の不幸や——早く死んでからというものは、子守で泣かせたあげくが工場へ遣られて、それが三日おき四日おきに、五銭十銭と取りに来る……月末つきずえの工賃はね
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それァ薄情だ。それァ、いかん。……聞けば、あんたと山木とは巴里以来の切っても切れぬ仲だという。……それを、そんなちょろっかな、そんな水臭いことがありますか。あれだこれだとお養父とっさんへ橋渡しをさせ、さんざ、あんたに骨を折らして置きながら、話が纒まりかけると、急にあんたを袖にして、口銭の独り占めなんてえのはあんまり太い。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
過去帳くわこちやううちに「塩原多助しほばらたすけ養父やうふ塩原覚右衛門しほばらかくゑもん実父じつぷ塩原覚右衛門しほばらかくゑもん」と同じ名前が書いてある。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)