“てておや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
父親97.4%
養父2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、俺の父親てておやがいなくなった後には、おたあさんが俺のために預けておいてくれた十六円の貯金の通帳かよいちょうまで無くなっておったもんじゃ。
父帰る (新字新仮名) / 菊池寛(著)
父親てておや小児こどもを母と一緒に愛します事などもちょっとその心持が解りません。婦人は懐胎した時から小児のために苦痛をします。
産屋物語 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
……少しは人情らしいもののあった養父てておやの方が——やっぱりどこまでも私の不幸や——早く死んでからというものは、子守で泣かせたあげくが工場へ遣られて、それが三日おき四日おきに
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)