養父とう)” の例文
あんなに固く信じあっていたのに、お養父とうさんもお母さんも忘れてこんなに働いていたのに、私は浅い若い恋の日なんて、うたかたのあわよりはかないものだと思った。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
「ところがです……ここで今一つお尋ねしますが貴方は……貴方のお養父とう様でもおなじ事ですが、この三ツの事件を別々に引き離してお考えになった事は、ありませんか」
復讐 (新字新仮名) / 夢野久作(著)