“志”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こころざし40.6%
こゝろざし14.0%
こゝろざ14.0%
こころざ12.6%
シリング5.8%
2.9%
こゝろ1.9%
シルリング1.9%
こころ1.4%
シリン1.0%
こゝろざす1.0%
こヽろざ1.0%
しる0.5%
ココロザシ0.5%
シル0.5%
スー0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もちろん、老人ろうじんこころざしとならなかったばかりか、B医師ビーいしは、老人ろうじんきだったらしいすいせんを病院びょういんにわえたのでありました。
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちで、よるひるもぶっとほしにいへそばはなれずに、どうにかして赫映姫かぐやひめつてこゝろざしせようとおも熱心家ねつしんか五人ごにんありました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
つぎ著意ちやくいしてみちもとめるひとがある。專念せんねんみちもとめて、萬事ばんじなげうつこともあれば、日々ひゞつとめおこたらずに、えずみちこゝろざしてゐることもある。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
そこで、深山木の変死事件があってから、一週間ばかりたった時分、会社の帰りを、私は諸戸の住んでいる池袋へとこころざしたのである。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
欠損の主因はファーニッシング・デパートメント仕入の際、英為替二シリングペニーであったのが送金のとき二志以下となる。
新種族ノラ (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
婦女子の精神いまだ堅固ならざる者を率いて有形の文明に導くは、そのきょを変ずるものなり。その居すでに変じてそのはいかに移るべきや。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
つげ後藤五左衞門秀盛入道は此時五十五歳にてまづくわん八州をこゝろざし再び武者修行にぞ立出たちいでける扨又後に殘りし後藤半四郎秀國ひでくには丸龜の道場を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「世界中にあなたより他には——若しあなたが私の友なら——友もない私に、あなたが下さるより外には一シルリングだつてない私に?」
そこでそれ、お前達が人にめられるために私等わっちらに税金をお出しなされる。今日はそれを取上げに来やした。こころありだけ寄来よこさっせえ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すぐさま近くの百貨店ボン・マアシェへ出かけて行ってみると畳一枚に近い大きさのが、たった十三シリン——約六円半——だ。
ひとあれほどにてひとせいをば名告なのらずともとそしりしもありけれど、心安こゝろやすこゝろざすみちはしつて、うちかへりみるやましさのきは、これみな養父やうふ賜物たまものぞかし
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こヽろざしのふみふうらねど御覽ごらんぜよ此通このとほりと、手文庫てぶんこまことせしが、さてわれゆゑけばうれしきかかなしきか、行末ゆくすゑいかに御立身ごりつしんなされて如何樣どのやうなお人物ひとたまふおにや
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
然るに佐藤は道学者の語を以て怪をしるしてゐる。わたくしは此対照の奇に驚く。わたくしは早熟の瓜をも取らず、能言の木石をも取らない。わたくしはしばらく蘭軒の乾蝴蝶かんこてふくみして置かう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
杏花キョウカアマクシテココロザシイマダシ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここでは一個につき二フラン——瑞西スイツルフランだから、約一シルペンス——もすると、眼を丸くして話した善良な老婦人があったが、これも考えてみると、妻の誕生日贈物プレゼントに飛行機に飛行士をつけてやったり
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
52——すると月には四ポンド五スー、日本金にして四十二円五十銭。クック・ジェネラルだ。