“意志”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いし53.3%
こころ13.3%
こゝろ6.7%
ウイル6.7%
こゝろざし3.3%
おぼしめし3.3%
おもい3.3%
つもり3.3%
みこころ3.3%
ゐし3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
進撃的アグレシイヴで、意志いしつよさうなところがあり乍ら、どつか臆病おくびやうなところがあるではないかといつたやうな言葉ことばを聞かされた事があります。
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
ちょうどそれは物差ものさしで計ったように、しぜんに、かれは天上のうごきをからだに受けながら、その意志こころを継いでゆくもののようでした。
寂しき魚 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
巫女くちよせとなへたことだけでは惡戯いたづらわかしゆ意志こゝろらない二人ふたりには自分等じぶんらがいはれてることゝはこゝろづくはずがなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
国民も亦た一個の活人間なり、その中に意志ウイルあり、その中に自由リバーチーを求むるの念あり、国家てふ制限の中に在て其の意志の独立を保つべき傾向を有せずんば非ず。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
パリスどのと祝言しうげんするよりもいっ自害じがいせうとほどたくましい意志こゝろざしがおりゃるなら、いゝやさ、恥辱はぢまぬかれうためになうとさへおやるならば
我れ知る汝は一切の事をすを得給う、またいかなる意志おぼしめしにても成すあたわざるなし、無知をもて道をおおう者は誰ぞや、かく我はみずか了解さとらざる事を言い、自ら知らざる測りがたき事を述べたり
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
敬神の意志おもいに充ち充ちた荒らくれた武士が数千人声を揃えて唄う祈り! 山に響き谷に籠り、雪の地上をい廻わり、夜の蒼天に昇って行く時、もしその声を聞いたなら
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「いったい君は、今度の金を返す意志つもりなのか、意志でないのか、はっきりと言ってみたまえ」
遁走 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
盲目的にあなたの意志みこころを行った人々の恥辱はじでございます、デヤドラの死よりもなお恐るべきは、美の大なる奇観ふしぎ神秘なぞが滅びたことでございます、神々は呼んでおられます……コノールよ
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
くちでは意志ゐし自由じゆうだとか、個人こじん權威けんゐだとか立派りつぱなことは云ツてゐるものゝ、生活せいくわつめにはこゝろにもない業務ぎやうむを取ツたり、げなくても可い頭も下げなければならない。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)