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『寂しき魚』
ふりがな文庫
『
寂しき魚
(
さびしきうお
)
』
それは古い沼で、川尻からつづいて蒼くどんよりとしていた上に、葦やよしがところどころに暗いまでに繁っていました。沼の水はときどき静かな波を風のまにまに湛えるほかは、しんとして、きみのわるいほど静まりきっていました。ただ、おりおり、岸の葦のしげ …
著者
室生犀星
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「赤い鳥」1920(大正9)年12月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
塵芥
(
ごみくた
)
辺
(
べ
)
懐
(
なつか
)
汚
(
きた
)
潜
(
もぐ
)
晩
(
おそ
)
解
(
わか
)
魚
(
うお
)
意志
(
こころ
)
蒼
(
あお
)
蛍
(
ほたる
)
藻
(
も
)
藍
(
あい
)
蓆
(
むしろ
)
蒼茫
(
そうぼう
)
生
(
は
)
葦
(
あし
)
肌
(
はだ
)
繁
(
しげ
)
眺
(
なが
)
瘠
(
や
)
痺
(
しび
)
鱗
(
うろこ
)
街々
(
まちまち
)
褪
(
あ
)
覆
(
おお
)
識
(
し
)
賑
(
にぎ
)
跳
(
は
)
関
(
かま
)
陽炎
(
かげろう
)
雲脚
(
くもあし
)
顫
(
ふる
)
髭
(
ひげ
)
魚巣
(
うろ
)
鮒
(
ふな
)
鯉
(
こい
)
鯰
(
なまず
)
何故
(
なぜ
)
掻
(
か
)
凝
(
こ
)
判
(
わか
)
匂
(
にお
)
厭
(
いや
)
向岸
(
むこうぎし
)
呑
(
の
)
呟
(
つぶや
)
啼
(
な
)
垂
(
た
)
境目
(
さかいめ
)
川尻
(
かわじり
)
川蝦
(
かわえび
)
微塵
(
みじん
)
怜
(
さか
)
悶
(
もだ
)
物差
(
ものさし
)
擦
(
す
)
攀
(
よ
)
晒
(
さら
)
更
(
ふ
)
果
(
はて
)
欠伸
(
あくび
)
水垢
(
みずあか
)
水苔
(
みずごけ
)
泡
(
あわ
)
泥
(
どろ
)
涸
(
か
)
湛
(
たた
)
湧
(
わ
)
濡
(
ぬ
)
烈
(
はげ
)