“水苔”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みずごけ60.0%
みづごけ33.3%
みずこけ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代赭色たいしゃいろの小鉢に盛り上がった水苔みずごけから、青竹箆あおたけべらのような厚い幅のある葉が数葉、対称的に左右に広がって、そのまん中に一輪の花がややうなだれて立っている。
病室の花 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
就中なかんづく薄い水苔みづごけのついた小林平八郎の墓の前に曼珠沙華まんじゆしやげの赤々と咲いてゐた景色は明治時代の本所ほんじよ以外に見ることの出来ないものだつたかも知れない。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
俳諧師のいおりというだけに、家の作りはなかなか風雅に出来ていたが、其月の宅は広くなかった。門のなかには二十坪ほどの庭があって、その半分は水苔みずこけの青い池になっていた。
半七捕物帳:36 冬の金魚 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)