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水苔
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みづごけ
ふりがな文庫
“
水苔
(
みづごけ
)” の例文
就中
(
なかんづく
)
薄い
水苔
(
みづごけ
)
のついた小林平八郎の墓の前に
曼珠沙華
(
まんじゆしやげ
)
の赤々と咲いてゐた景色は明治時代の
本所
(
ほんじよ
)
以外に見ることの出来ないものだつたかも知れない。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
此
(
こ
)
の川の
川原
(
かはら
)
の石はいつも白い様な色合を帯びてゐて
水苔
(
みづごけ
)
一つ生えない。清く澄んだ流であるが味が酸いので魚も住まず虫のたぐひも卵一つ生むことをしない。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
いつも水につかつてゐる青い髪や、青い長い口ひげは、もはや
水苔
(
みづごけ
)
のやうにどろどろにふやけて、顔中には、かぞへ切れないほどのしわが、ふかくきざまれてゐました。
湖水の鐘
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
呑んだ樣子はないでせう。それに、あの邊は
水苔
(
みづごけ
)
でお濠の底は見えないけれど、近所の人に言はせると、思ひの外淺いさうで、腹ん這ひにでもならなきや、溺れる筈はないといふことで
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
けれども
壷穴
(
つぼあな
)
の標本を見せるつもりだったが思ったくらゐはっきりはしてゐないな。多少失望だ。岩は何といふ円くなめらかに削られたもんだらう。
水苔
(
みづごけ
)
も生えてゐる。滑るだらうか。滑らない。
台川
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
苔
漢検準1級
部首:⾋
8画
“水”で始まる語句
水
水際
水底
水溜
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶