“みづごけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
水苔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呑んだ樣子はないでせう。それに、あの邊は水苔みづごけでお濠の底は見えないけれど、近所の人に言はせると、思ひの外淺いさうで、腹ん這ひにでもならなきや、溺れる筈はないといふことで
けれども壷穴つぼあなの標本を見せるつもりだったが思ったくらゐはっきりはしてゐないな。多少失望だ。岩は何といふ円くなめらかに削られたもんだらう。水苔みづごけも生えてゐる。滑るだらうか。滑らない。
台川 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)