“みずごけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水苔90.0%
水蘚10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その魚のあいばんだうろこには、のめのめな水苔みずごけえていて、どれだけ古く生きていたかがわかるのでした。
寂しき魚 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
岩魚もありはえ山女やまめもあった。みな九センチ以上の大きさで、河原に投げあげられると、それらは勢いよくはねながら、水苔みずごけの匂いをあたりにふりまくようであった。
おごそかな渇き (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
尾瀬ヶ原の基床を成すものは水蘚みずごけで、厚さ数十尺に及ぶという。従って浮島なども形成されている。踏むとじめじめして水は膝までも達し、今にも陥没するかと思わしめる所などもある。