“塵芥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちりあくた32.2%
ごみ30.0%
じんかい26.7%
ぢんかい5.6%
ほこり2.2%
ごみくた1.1%
じんあい1.1%
ゴミ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故(なにゆゑ)御前様(おんまへさま)には然(さ)やうの善からぬ業(わざ)を択(より)に択りて、折角の人に優(すぐ)れし御身を塵芥(ちりあくた)の中に御捨(おんす)て被遊候(あそばされさふらふ)や、残念に残念に存上(ぞんじあげ)まゐらせ候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
或(あるい)はこの想像が当っているかも知れない。妙子さんを運んだ塵芥(ごみ)車はすぐ近所の神社の境内に、空っぽにして捨ててあったのだ。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
海はその向うに、白や淡緑色の瀟洒(しょうしゃ)な外国汽船や、無数の平べたい艀(はしけ)や港の塵芥(じんかい)やを浮かべながら、濃い藍色(あいいろ)の膚(はだ)をゆっくりと上下していた。
一人ぼっちのプレゼント (新字新仮名) / 山川方夫(著)
○仰有(おつしや)る通り皆(みな)後世に遺(のこ)りて、後世は一々これが批判に任ぜざる可(べ)からずとせば、なりたくなきは後世なるかな。後世は応(まさ)に塵芥(ぢんかい)掃除(さうぢよ)の請負所の如くなるべし。
青眼白頭 (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
びんずる尊者の古い木像には、薄白く塵芥(ほこり)などが溜まってい、奥の薄暗い仏壇には、仏具が乏しく飾ってあり、香の煙りなども立っていた。ずいぶん古いお堂なので、黴(かび)の匂いなども鼻についた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「あそこには何も彼もある。おれが永い間考えとおしたふしぎな国がある。そこには一切が光でみたされているのだ。この沼のような暗みや水垢や塵芥(ごみくた)があそこには一つもない。」
寂しき魚 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
正体の何といって説明のつかない品ばかりである。あるものはキラキラ光る砕(こわ)れ硝子の寄集めのようである。あるものは褐色の塵芥(じんあい)の山のように見える。あるものはつまらぬ棒切れのように見えた。
厄日あとさきの雲のゆききの、塵芥(ゴミ)をたくけむり
其中日記:08 (八) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)