“艀”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしけ98.0%
バルカッス2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あっしが甲板に寝転んだのは、とても立ってる気力がなかったからでさ。はしけから船へ移される最中、えらい寒気がしたんでね。」
グーセフ (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
と、後に曳いた大きなはしけに、洋服や半纏著はんてんぎの二、三人が立って、何かしきりに帽子を振っているが、とても凄まじい揺れ方である。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
エスピオ少尉の指揮するバルカッスはとりわけひどい古船で、方々から水漏りのするところへ四十五名も人間を積みこんだため、動きもできないほど船足を重くしていたが
海難記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)