“艀船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はしけ66.7%
はしけぶね33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
万寿丸は別に錨を巻いて逃げるほどのことはないが、石炭積み取りの艀船はしけは波で来られないという、はなはだじれったいあいまいな日が三、四日続いた。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
落人おちうど両人の者は夜分ひそかにその艀船はしけに乗り移り、神奈川以東の海岸からのぼる積りに用意した所が、その時には横浜から江戸に来る街道一町か二町目ごとに今の巡査じゅんさ交番所見たようなものがずっとたって居て
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その帆前船にのって太平海を渡るのであるから、それは/\毎日の暴風で、艀船はしけぶね四艘しそうあったが激浪げきろうめに二艘取られて仕舞しまうた。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かく艀船はしけぶねのって神奈川の方に上る趣向によう、その船も何も世話をしてろうと云うことになった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)