“物差”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ものさし85.7%
ものさ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうどそれは物差ものさしで計ったように、しぜんに、かれは天上のうごきをからだに受けながら、その意志こころを継いでゆくもののようでした。
寂しき魚 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
見ると、ただ輪廓のぼんやりしたあかるいなかに、物差ものさし度盛どもりがある。したに2の字が出た。野々宮君がまた「どうです」と聞いた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
このとき、よっちゃんは、おかあさんの物差ものさしをって、ちゃだんすのまえにゆきました。そして、物差ものさしで、こつ、こつと時計とけいかおをたたきました。
時計とよっちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
好き嫌いを測るものは道徳的物差ものさしでない。しかるに好きなものは善い、きらいなものは悪いというように、愛憎あいぞうをもって曲直きょくちょくを決することは、ちょうど物の軽重を計るに差金さしがねを用うるがごとくである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)