物差ものさ)” の例文
このとき、よっちゃんは、おかあさんの物差ものさしをって、ちゃだんすのまえにゆきました。そして、物差ものさしで、こつ、こつと時計とけいかおをたたきました。
時計とよっちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
好き嫌いを測るものは道徳的物差ものさしでない。しかるに好きなものは善い、きらいなものは悪いというように、愛憎あいぞうをもって曲直きょくちょくを決することは、ちょうど物の軽重を計るに差金さしがねを用うるがごとくである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「これ、よっちゃん、およしなさい。」と、おかあさんはしかって、物差ものさしをりあげてしまいました。
時計とよっちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)