“おもい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
63.8%
8.2%
6.6%
思念2.6%
2.0%
思想1.5%
空想1.5%
念慮1.0%
1.0%
情緒1.0%
想念1.0%
意思0.5%
重井0.5%
思考0.5%
予想0.5%
心胸0.5%
念想0.5%
思情0.5%
恋情0.5%
情想0.5%
情感0.5%
0.5%
意志0.5%
0.5%
感情0.5%
感懐0.5%
欝懐0.5%
苦悩0.5%
苦慮0.5%
追懐0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七曲りの険をして、やっとので、ここまで来たものを、そうむやみに俗界に引きずりされては、飄然と家を出た甲斐がない。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何じゃの、が嬢様にって煩悩が起きたのじゃの。うんにゃ、さっしゃるな、おらが目は赤くッても、白いか黒いかはちゃんと見える。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これは「雨ふれど音の聞えず、しぶきのみ露とぞ置く」コンクリート建築に慊焉たる結果、な雨の音にせられたものであろう。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
それはであったが、うしてそなたのぬことが、じなかったのであろう……。普通なら臨終思念じてないはないとうが……。
の家へれて来て和歌をみあってを述べ、それから観眤を極めると云うんど追字訳のような処もあって、原話からすこしも発達していないが
牡丹灯籠 牡丹灯記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ああ諸人が究極において、持ちたきものは『純粋性』でござる! もろもろの思想、もろもろの学、さまざまの生活、無数の経験! 学び、考え、触れ、行なうの、究極の目的はそれ一つでござる。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さっきから無言に落ちて、あらぬ空想に身をまかせていたお艶が、怒りと悲しみに思わず眼を上げて薄明のあたりを見まわすと
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
求めようとするよりにはもう何等の念慮をも持たなかった。
ある女の生涯 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
別れたる、離れたる親子、兄弟、夫婦、朋友、恋人の仲間の、逢いたきとは全然っている、「縁あらばこの世で今一度会いたい」との願いの深い哀しみは常に大友の心に潜んでいたのである。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
浪路の情緒は、唆り立てられ、煽り立てられ、沸き立たせられる——彼女の全身は、いかなる炎よりも熱く燃えて、殆んど焼け死ぬかと思われるばかりだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
名づけようを知らぬ一種の想念に心を満たしていた。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
にものべたり、こちらの世界りつけの現界とはり、場所も、家屋も、姿も、意思のままにどのようにもかえられる。
は、ぬるに、たとってりましたが、もちろんそれはただのではないのです。つまり私達意思形式で、病床じたものでございましょう……。
窮厄におりながら、いわゆる喉元過ぎて、熱さを忘るるのい、たてや血気の壮士は言うもなり、重井葉石新井稲垣の諸氏までも
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
重井葉石古井らの諸氏が名古屋より到着のはずなりければ、さきに着阪せる同志と共に停車場まで出迎えしに、間もなく到着して妾らより贈れる花束を受け
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
渓流の音が遠く聞ゆるけれど、二人の耳には入らない。の心は書中に奪われ、は何事か深く思考に沈んでいる。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
思考に沈んでいたが静かに問うた。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
仇心なき身ながらも。その様子の高尚なると。学術のほどのしたわれて。われしらず鼻じろむなるべし。勤もかねて聞き伝え。こうもやなど思いつる予想のほかのおとなしさ。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
その中に、彼は今まで節子にげて見せたことの無い自分の心胸を打明けた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
茫々暗路に物をるごとく念想を空に漂わすことやや久しきところへ、例の怜悧げな小僧いで来たりて、方丈さまの召しますほどにこちらへおいでなされまし、と先に立って案内すれば
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
自棄に笑った。が、もさめ行く、の色とともに澄切った瞳すずしく、深く思情を沈めたに、高き哲人の風格がある。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼女はその晩、すっかり張三(文遠)に魅されてしまった。色の黒い黒宋公旦那が、色白な張三の肉付きに見べられては、よけい虫が好かなくなった。恋情は別れ際の眼もとにあふれていたろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして情想に耽る時は人間の浅間しサから我知らず脱れ出ずるような心持になる。あたかも野辺にさすらいて秋の月のさやかに照るをしみじみと眺め入る心持と或は似通えるか。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
大友の心にはこの二三年前来、どうか此世に於て今一度、お正さんに会いたいものだという一念がっていたのである、この女のことを思うと、悲しい、懐しい情感に堪え得ないことがある。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
喜ぶとの外、彼女はその招待状を食卓の上に投げつけた。そして、如何にも蔑すんだ様子を面にあらわして
頸飾り (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
敬神の意志に充ち充ちた荒らくれた武士が数千人声を揃えて唄う祈り! 山に響き谷に籠り、雪の地上をい廻わり、夜の蒼天に昇って行く時、もしその声を聞いたなら
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まして定基の妻からは、それこそえたる者が人の美饌を享くるを見るがしたろうことは自然であって、余計にもしゃくしゃが募ったろうことは測り知られる。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
無かった縁にいはかぬつもりで、今日に満足して平穏に日を送っている。ただ往時感情した余影が太郎坊のえる酒の上に時々浮ぶというばかりだ。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかるに今は、どんな感懐が彼の心を占めているのか。
孤独 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
また私自身にしても、そんなことを思ってみるさえ堪えられない焦躁しさに責めまれるので、そんな悩ましい欝懐をばなるべくそのままそっと脇へ押しやっておくようにしておいたのであった。
霜凍る宵 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
のっそりだけで済ましていたらばこのように残念な苦悩もすまいものを、分際忘れたが悪かった、ああ我が悪い、我が悪い、けれども、ええ、けれども、ええ、思うまい思うまい
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
源太胸には苦慮あれども幾らかこれに慰められて、猪口りさまに二三杯、後一杯をく飲んで、れと与うれば、お吉一口、つけて、置き、焼きかけの海苔畳み折って
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
森も岡も牧場も水車小屋も、辛い追懐の種ばかり、見るに苦しい景色ではあるけれど、これも別離と言えばまた新しい執着を覚える。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)