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懐
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おもい
ふりがな文庫
“
懐
(
おもい
)” の例文
旧字:
懷
彼らの江戸獄中にあるや、ただ法廷において相
見
(
まみ
)
ゆるを得るのみ。
然
(
しか
)
れどもその唱和の詩を読めば、人をして
懐
(
おもい
)
に禁ぜざらしむるものあり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
己
(
じぶん
)
の家へ
伴
(
つ
)
れて来て和歌を
詠
(
よ
)
みあって
懐
(
おもい
)
を述べ、それから
観眤
(
かんじ
)
を極めると云う
殆
(
ほと
)
んど
追字訳
(
ついじやく
)
のような処もあって、
原話
(
げんわ
)
からすこしも発達していないが
牡丹灯籠 牡丹灯記
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
嗤
(
わら
)
ってくれ。詩人に成りそこなって虎になった哀れな男を。(袁傪は昔の青年李徴の
自嘲癖
(
じちょうへき
)
を思出しながら、哀しく聞いていた。)そうだ。お笑い草ついでに、今の
懐
(
おもい
)
を即席の詩に述べて見ようか。
山月記
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
それは六郎が
武蔵
(
むさし
)
の領地と鎌倉の間を往復するたびに通ることになっているので、
女
(
むすめ
)
の像に時おりその姿を見せて、せめてもの
懐
(
おもい
)
をやらせようとする優しい親心から出たことであった。
頼朝の最後
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
彼の刑に就かんがために
江都
(
こうと
)
に
檻送
(
かんそう
)
せらるるや、彼自から
懐
(
おもい
)
を
賦
(
ふ
)
して曰く
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
“懐”の意味
《名詞》
ふところ
ものを抱くときの胸のあたり。
着衣したとき、胸と体の間の空間。
金銭の持ち合わせ。
(出典:Wiktionary)
“懐”の解説
懐(ふところ)とは、衣服の胸の辺りの内側の部分である。また、仮に何も身につけていなくとも、前に出した両腕と胸とで囲まれる空間も、懐と呼ばれる。さらに拡大解釈して、何かに囲まれた空間のことを、懐と言う場合もある。なお、現実の空間ではなく、考え(胸中)のことを指す場合もある。
(出典:Wikipedia)
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“懐”を含む語句
懐中
人懐
追懐
懐胎
懐紙
懐疑
懐妊
懐中物
懐中時計
可懐
内懐
山懐
感懐
懐姙
懐抱
胸懐
懐出
御懐
述懐
鬱懐
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