“懐妊”のいろいろな読み方と例文
旧字:懷妊
読み方割合
かいにん54.5%
くわいにん18.2%
みもち18.2%
みごも9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼奴きゃつが、お悦は、自分の子を懐妊かいにんしているのだと、それには広言して書いてあるから、おまえに見せる為わざとそれと共に結いつけておいたのだ
御鷹 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と父の日記にあつて、僕の弟が生れてゐるから、青根温泉湯治中に母は懐妊くわいにんしたのではないかと僕は今おもふのである。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
江戸じゅうはまるでなべのなかのようでしてね。良人も父も弟もみんな彰義隊しょうぎたいで上野にいます、それに舅が大病で、私は懐妊みもちというのでしょう。ほんとに気は気でなかったのでした。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
山吹はこの頃懐妊みごもっていた。多四郎の種を宿していたのだ。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)