“みごも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
妊娠39.3%
14.3%
10.7%
10.7%
身籠7.1%
妊振3.6%
懐妊3.6%
懐姙3.6%
懐胎3.6%
3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
——後、静は捕われて鎌倉へ曳かれ、鶴ヶ岡神前の舞で気を吐くが、そのときすでに妊娠みごもっており、十ヵ月目に初産ういざんする。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「みかど。それはそのはずではございませぬか。小宰相は妊娠みごもッているのですもの。みかどにしても、おいとしゅうございましょうから」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みごもっているらしく、だるそうな顔に、底知れぬ不安と、死の近づいているきざしたたえているのであった。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)
そのとき、みごもったのがそもじで、その名をベーリングが、末期の際に書いたというのも、ステツレルに対する懺悔ざんげの印なのじゃ。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
弟や妹のないのがさびしく、生んでくださいとせがんでも、そのたび母の耳をあかくさせながら、何年かたち十四歳に母は五十一で思いがけずみごもった。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
それから、続いて第六節では、エヴみごもりて女児を生む——という文章に意味がある。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
さればこそ土は往昔そのかみ生物の極めて完全なるにふさはしく造られ、また處女をとめみごもりしなれ 八二—八四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
空氣みごもり、帶となるべき糸をたもつにいたるとき、われらは屡〻しば/″\ラートナのむすめの亦かくの如く卷かるゝを見る 六七—六九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
悲惨な事には、水ばかり飲むものだから、身籠みごもったようにかえってふくれて、下腹のゆいめなぞは、乳の下をくびったようでしたよ。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
嫁の元服は、身籠みごもつた時がきつかけで、それは封建的な怪しからぬ習慣であつたにしても、青々と剃り落した眉や、眞つ黒な齒は、また一つの女の魅力でした。
『すでに、おれの子を妊振みごもっている女を』
御鷹 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山吹はこの頃懐妊みごもっていた。多四郎の種を宿していたのだ。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
くれなゐの天竺牡丹ぢつと見て懐姙みごもりたりと泣きてけらずや
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
これでもなく懐胎みごもって、おとこでもうまれれば、なんのことはないのでございますが、そこがままならぬ浮世うきよならいで
算哲の愛妾岩間富枝にみごもったのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)