“妊娠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にんしん40.0%
みごも32.5%
みもち15.0%
みごもり5.0%
みおも5.0%
はらむ2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かく相手あいてなしに妊娠にんしんしないことはよくわかってりますので、不取敢とりあえずわたくし念力ねんりきをこめて、あの若者わかもの三崎みさきほうせることにいたしました……。
「みかど。それはそのはずではございませぬか。小宰相は妊娠みごもッているのですもの。みかどにしても、おいとしゅうございましょうから」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ジュール・ラフォルグの傑作に、妊娠みもちになった女学生が、冬の日の雨ふる日曜に、川に身を投げる詩がある。故上田敏先生がその詩を巧みに訳された。冒頭には
雨の日 (新字新仮名) / 辰野隆(著)
「まったくさ。三月みつき四月よつきッてとこじゃないのかね。きれいな人妻の、妊娠みごもりッてやつは、妙に、男に物を思わせるものだて」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妊娠みおもであったので、執行猶予しっこうゆうよをされたことだけは聞いたが……以来ようとして消息も聞かずに来たんじゃ。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
綾子さん、このごろの習慣ならわしで、寡婦やもめ妊娠はらむのは大変な不名誉です。それに貴女あなたのそのおなかは誰の種だか、御自分で解りますまい。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)