“妊娠”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
にんしん44.4%
みごも27.8%
みもち16.7%
みおも5.6%
みごもり5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“妊娠”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究9.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
子が無くて夫に別れてから、裁縫をして一人で暮している女なので、外の医者は妊娠にんしんに気が附かなかったのである。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
彦兵衛は急に、お高の体が、金のように惜しくなった。妊娠にんしんしていても、子どもは後でどうにでもなると思う。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——後、静は捕われて鎌倉へ曳かれ、鶴ヶ岡神前の舞で気を吐くが、そのときすでに妊娠みごもっており、十ヵ月目に初産ういざんする。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「みかど。それはそのはずではございませぬか。小宰相は妊娠みごもッているのですもの。みかどにしても、おいとしゅうございましょうから」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ジュール・ラフォルグの傑作に、妊娠みもちになった女学生が、冬の日の雨ふる日曜に、川に身を投げる詩がある。故上田敏先生がその詩を巧みに訳された。冒頭には、
雨の日 (新字新仮名) / 辰野隆(著)
妊娠みもちだと云うことが、一層男の愛憐あいれんそそった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「治郎左。卯木うつぎ妊娠みおもだと聞いていたが、この陣中暮らし、体のほうはどうなのか」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とうとう、しまいには、横浜の時計屋を詐欺して逃げたり、旅役者といっしょに、悪いことをして歩いたりしたあげく、水戸警察署に捕まって、検事局に廻され、重禁固二年かの処刑をうけたが、その時、妊娠みおもであったので、執行猶予しっこうゆうよをされたことだけは聞いたが……以来ようとして消息も聞かずに来たんじゃ。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まったくさ。三月みつき四月よつきッてとこじゃないのかね。きれいな人妻の、妊娠みごもりッてやつは、妙に、男に物を思わせるものだて」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうやら、妊娠みごもりらしい体の異状を、この春ごろからは、いなみようなく自覚されていた。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)