“前肢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まえあし73.3%
まへあし16.7%
ぜんし10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の前肢まえあしを出すときには、左の肩肉がくりくりと動くし、次には右の肩肉がくりくりと動く。脇見などは殆んどしない、なにもかもわかっているのだ。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
仔牛ははれた通りまづ前肢まへあしを折って生え出したばかりの角を大事にくぐしそれから後肢をちゞめて首尾よく柵を抜けました。二人は林の方へ行きました。
黒ぶだう (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
そして、武松の顔の辺で、ゴロ、とのどを鳴らし、前肢ぜんしを突っ張ったせつな、今にも何かの行動に出そうな爪牙そうがの姿勢をピクと見せた。けれど、虎はそれにも出なかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)