“ぜんし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
前肢30.0%
全姿20.0%
全市20.0%
全紙10.0%
全詩10.0%
漸死10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
開いた前肢ぜんしあざけり嘲り、巨躯を掻き、またはたきうつ後肢こうしひれ
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
と、その全姿ぜんしをあらわすとともに、とびついて、蛾次郎がじろうの手にある短銃たんじゅうをもぎとろうとした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
全市ぜんしとみへても、我家わがや危害きがいくはへたうない。ぢゃによって、堪忍かんにんしてふりをしてゐやれ。
風船をつくるには、色とりどりの蝋紙の全紙ぜんしを、まずそれぞれの大きさにしたがって、長い花びらのように切り、それを積み重ねておく。それから小さいオブラートのような円形えんけいを切り抜いて積み重ねる。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
全詩ぜんしは忘れたが、右の句と、「此処ここ田舎の村にては、神を信頼しんらいの一念今も尚存し」と云う句と、結句の「此れぞ田舎の信心なる、此れに越すものあらめやも」
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
(『義楚六帖ぎそろくじょう』にいわく、「『倶舎くしゃ』に曰く、『漸死ぜんしにはそくさいしんとに、最後に意識滅す。下と人と天は不生なり。断末摩は水等なり』」と)
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)