“倶舎”のいろいろな読み方と例文
旧字:倶舍
読み方割合
くしゃ50.0%
くしや25.0%
クシャ12.5%
クシヤ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯識ゆいしき三年倶舎くしゃ八年」などと気長のことばかりをいい立てて、さらに時弊に応じて教義を調合するさじ加減を知らざる風情であります。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
山の背の河内の国安宿部あすかべ郡の山田谷から移つて二百年、寂しい道場に過ぎなかつた。其でも一時は倶舎くしやの寺として、栄えたこともあつたと伝へて居る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯識ユイシキ三年倶舎クシャ七年と云って、坊主が倶舎論を会得するには七年かかるそうであるが、これは人間の意識を七十五の名目に分類し、分類が微細にすぎてチットモわからず、七年かかることになっている。
巷談師 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
其でも一時は、倶舎クシヤの寺として、栄えたこともあつたのだつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)