“前掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まえかけ44.4%
まへかけ28.9%
まえか13.3%
エプロン6.7%
まいか2.2%
まえだれ2.2%
めえかけ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妻は「死んだ」と言う語に驚いたらしく、前掛まえかけで手をき拭き一寸ちょっとせないらしく、「兵さん?」と言って、そのまま黙った。
あまり者 (新字新仮名) / 徳永直(著)
らおめえ、手洟てばなはかまねえよ」といつたりがら/\とさわぎながら、わら私語さゝやきつゝ、れた前掛まへかけいてふたゝめしつぎをかゝへた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わたしは、それを前掛まえかけに入れて、持ってくるんだがね、その前に、一つ一つの星に、番号をつけておかなければならないのさ。
コック部屋の外に干してあった白い前掛エプロンを胸にかけ、肉屋の籠を肩にかけて、ついでに、そこにあった自転車に乗って、フルスピードで警官たちの前を弧を描いて走り去った。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「オオ、温順おとなだそうな。白い前掛まいかを掛けて——好い児だ、好い児だ」とお種は孫でもアヤすように言った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それは大よそゆきの旦那だんなに限られた。旦那たちもひもまでこった前掛まえだれをかけている。ましておみせの人は羽織を着たのもすけない。
それはわしア構わねえが、方々の内儀かみさん達が待って居るから、朝は商売に出なければなんねえ、又夜はうちで商いをするから、遠くから内儀かみさんが前掛めえかけの下へ味噌漉みそこしを入れて買いに来るのに
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)