“エプロン”の漢字の書き方と例文
語句割合
前掛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コック部屋の外に干してあった白い前掛エプロンを胸にかけ、肉屋の籠を肩にかけて、ついでに、そこにあった自転車に乗って、フルスピードで警官たちの前を弧を描いて走り去った。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼女はそれを前掛エプロンの下にかくし、そつと建物の陰に添つて、表道おもてみちへ駈け出します。
けむり(ラヂオ物語) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
お藤は彼等が往来へ出てしまってからも、しばらくはあかるい硝子戸の前にたたずみながら、白い前掛エプロンの胸へ両手を合せて、次第に遠くなって行く二人の後姿を、懐しそうにじっと見守っていた。
路上 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)