“手洟”の読み方と例文
読み方割合
てばな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その為に敢然正筆を使うと、——彼は横を向くが早いか、真紅に銀糸の繍(ぬい)をした、美しい袖を翻(ひるがえ)して、見事に床の上へ手洟(てばな)をかんだ。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「俺(お)らおめえ、手洟(てばな)はかまねえよ」といつたりがら/\と騷(さわ)ぎながら、笑(わら)ひ私語(さゝや)きつゝ、濡(ぬ)れた手(て)を前掛(まへかけ)で拭(ふ)いて再(ふたゝ)び飯(めし)つぎを抱(かゝ)へた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その片方の男は遊び人ふうで、年も女より五つ六つ若く、ちんと手洟(てばな)をかむところなどはなかなかあくぬけがしていた。
赤ひげ診療譚:06 鶯ばか (新字新仮名) / 山本周五郎(著)