妊娠みもち)” の例文
ジュール・ラフォルグの傑作に、妊娠みもちになった女学生が、冬の日の雨ふる日曜に、川に身を投げる詩がある。故上田敏先生がその詩を巧みに訳された。冒頭には
雨の日 (新字新仮名) / 辰野隆(著)
それよりも、部屋で泣伏しているおゆうの可憐いじらしい姿に、心のかるる房吉は、やがてそのそばへ寄って、優しいことばをかけてやりたかった。妊娠みもちだと云うことが、一層男の愛憐あいれんそそった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
まるで妊娠みもちになつた綿羊の綿毛のやうに重々しく咲き盛つた。
まるで妊娠みもちになつた綿羊の綿毛のやうに重々しく咲き盛つた。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
その人魚にんぎょおんなでありました。そして妊娠みもちでありました。
赤いろうそくと人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして妊娠みもちでありました。
赤い蝋燭と人魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)