“愛憐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいれん88.9%
あはれみ5.6%
あゐれん5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慈悲そのものの権化ごんげたる観音さまは、愛憐あいれんの御手で、私どもを抱きとってくださるから、私どもには、なんの不安も恐れもないのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
かの武士、左門が愛憐あはれみの厚きになみだを流して、かくまで一九漂客へうかくを恵み給ふ。死すとも御心にむくいたてまつらんといふ。左門いさめて、ちからなきことはな聞え給ひそ。凡そ二〇えきは日数あり。
百を以て数へる枚数の彼女の作つた切紙絵は、まつたく彼女のゆたかな詩であり、生活記録であり、たのしい造型であり、色階和音であり、ユウモアであり、また微妙な愛憐あゐれんの情の訴でもある。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)